自己破産という選択肢

自己破産の説明

ここでは再度自己破産についてよく確認しておくこととしましょう。
自己破産とは、借金を支払わずに(免責)経済的に再出発ができる債務整理の方法です。

任意整理や個人再生は減額した借金を返済することが前提でしたが、自己破産は返済しないのです。


引き直し計算をして色々と返済方法を考えてみたけれども、やはり任意整理や個人再生を選択して借金を返済していくことが難しい場合の最後の手段です。

基本的な考え方として借りたモノは返さなくてはなりません。
ヤミ金は別ですが、借金した相手が貸金業者でも銀行でもやはり道徳的にも法律的にも返すのが当たり前です。
ただ、もしその利息計算が違法なのであれば、それは利息制限法という正しい税率で引き直し計算をおこない、正しい利息を支払えばよいのです。

まず、考えていただきたいのは、引き直し計算をおこなって借金が減り月々の支払が無理なくできるようならは任意整理を選択し、そこまでは無理ならば個人再生を選択して大幅な借金減額を受けた上で支払うことです。

そして、それでも支払いができないのであれば自己破産を選択してください。

こんな悲しい事件がありました。
事業に失敗したご主人が奥さんと小さな子供2人(お腹にも赤ちゃんがいました)を道連れに無理心中をしたのです。
自宅からはサラ金から借りた借金の明細書が残っていました。

同じような事件が起こると、いつもなぜ死ぬ勇気があるのならばその前に司法書士や弁護士に相談してくれなかったのだろうと思わずにはいられません。
死んでしまったらどうすることもできませんが、きちんと正しい知識を持って苦しい選択ではありますが、自己破産の道を選び、また奥さんと頑張って人生の再スタートをきるという方法があるのです。