固い決意を持つ!

自己破産の説明

自己破産は債務整理の中の最後の手段であるということは何度もお話ししてきました。
そして最後の手段だからこそ、ぜひとも忘れないでいていただきたいことがあるのです。

自己破産をすると10年ほどはどこからも借金ができませんが、これを借金生活からさよならするという意味で捉え、今後は絶対に借金をしないと固く誓っていただきたいのです。


自己破産を選択したということは経済的に再生する基本を得たということであり、それと同時に新しい生活を構築するための心構えも必要だということです。

ここに興味深い資料があります。
平成14年12月から平成15年1月に間に日本弁護士連合会は「ヤミ金融110番」という相談窓口を設けました。
この時の統計を見ると、ヤミ金融利用者の約4人に3人は複数の貸金業者から借金がある、いわゆる多重債務者であり、また約4人に1人は自己破産でした。

先ほど、自己破産をした人に二度と借金をしない生活をするようにと話していると説明したばかりですが、なんとヤミ金融利用者の4人に1人もが自己破産なのです。
自己破産をしたのにまたヤミ金融で借金をしているということです。

自己破産をすると各信用情報期間に情報が流れ、いわゆるブラックリストに載ることになります。
この情報は互いに交換されていますから、およそ10年ほどはどこからも借金ができなくなります。
これはある意味、まともな貸金業者から借りられないというだけでヤミ金融は違います。
自己破産をしたから借金は免責になったと甘えた気持ちでいると、ヤミ金融はそんな心のスキを見逃しません。

ヤミ金融の広告はいろんなところに出ていますから、うっかり借りてしまうとまたもとの借金生活に逆戻りとなってしまいます。
借金を返済する時の苦しみ、自己破産を申し立てた時のくやしさなどを忘れないでほしいと思います