「成年後見制度」の活用
日本は少子高齢社会に突入したと言われていますが、この高齢化が親の借金問題を複雑にしている場合があります。
それは親が認知症になり、借金のことがよくわからなくなってしまうことです。
世の中では高齢者を狙った金銭トラブルや詐欺などの犯罪が増えています。
業者はもともと判断が鈍くなりがちの高齢者はもちろん、認知症ならばさらにラッキーとばかりにあることないことを請求してきます。
勝手に財産を持ち出したり、預金を引き出したりする悪行も頻繁におこっています。
これらの行動は全て違法なので訴えればそれなりの効果が期待できますが、全ての子供が親のそばにいるとは限りませんので、親が実際にどのような目にあっているのかを知らない子供も多いのです。
このような場合には、「成年後見制度」というものを活用してはどうでしょう。
成年後見制度とは本人や配偶者、4親等以内の親族からの申し立てで家庭裁判所が成年後見制度を決め、採算などの管理権を与えるという制度です。
子供が成年後見人として認められれば親に代わって債務整理をすることができます。
しかし、実際には親の借金を子供の自分の手で債務整理にするのはなかなか難しいことですね。
そのような場合にも司法書士や弁護士は力になれます。
成年後見人には司法書士や弁護士もなれるため、司法書士や弁護士が自分で債務整理を申し立てて、そして整理することもできます。
高齢者の場合は返済期間が長期化していることが多く、多くの過払い金が発生している可能性も否めません。
もし、その過払い金が取り戻せれば今後の療養の助けにもなりますね。