バブル崩壊後の景気・雇用
バブル崩壊後、日本の社会状況は一変しました。
土地を持っていれば必ずあがるといった土地神話はどこかへ消えてなくなり、年功序列や終身雇用などの雇用システムも激変したのです。
そうなると景気の上がり下がりに応じて給料もボーナスもカットされてしまい、リストラも簡単に行なわれています。
住宅ローンの返済期間も35年間までに延長されました。
40歳で家を建てると完済が75歳ということになります。
定年退職後に15年間もローン返済を払い続けなければなりません。
退職金を当てにしていた人も受け取れなくなったり確定拠出金に置き換わってしまったりと当初の予定が大幅に変更になれば、ローン破綻になってしまうのも不思議ではないのです。
リストラにでもなれば予定した退職金など夢のまた夢で終わってしまうでしょう。
退職後の年金生活で返済を続けられなければ、どうしてもローン破綻になってしまうのです。
こうしてみると、景気後退から生じた社会状況の変化がローン破綻を引起しているといえるでしょう。