滞納から競売へ
住宅ローンの返済に困るとマイホームを競売にかけられて追い出される。
そんなイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
しかし、あっという間に競売にかけられてしまうわけではありません。
何が起きるのかがわからないと、恐怖で身がすくんでしまい必要な対策が取れない危険があるのです。
しかし競売に至るまでの過程をよく知っておけば、何か大変なことが起きるとビクビクしながらジッと待つこともなく対処することができるのです。
ローン返済はたいてい銀行口座からの引き落としという場合が多いでしょう。
ローン返済の期日までに引き落とし口座にお金を用意できなかった場合、「引き落としできませんでした」というお知らせが金融機関から届きます。
次の引き落とし日に2か月分の返済金額を用意しておければいいのですが、返済ができない状況では2か月分も用意できないのが普通です。
引き落としできずに滞納されたローンがだんだんと膨らんでいくと、金融機関からの通知が「催告書」や「督促状」といったものになってきます。
こうなると金融機関が待てる期日が迫っていることがうかがえるでしょう。
何も手を打たないで様子を見ていれば、競売にかけられるのは時間の問題です。
でもまだ競売に至るまでには時間や段階がありますから、対策を講じる時間は残されているのです。
たとえマイホームを手放さなければならないとしても、再スタートをできるだけいい状況で切るために力を尽くしたいものです。